暑い時期は食欲が落ちることもあり、飼い主さんとしては心配なことも多いかもしれません。
今日は日本の気候と皮膚トラブルから考える、この時期の食事の選び方についてお話します。
≪暑い時期の食事について≫
①ドッグフード派の注意点
皮膚トラブルがおきやすい時期は、特に脂肪分を少なめにする必要があります。
基本的に日本で暮らす犬たちに与えるドッグフードは、脂肪分は10%程度、もしくはそれ以下が適していると私は考えています。
脂肪分が高めだと、どうしてもオシッコで排出されきれなくなった余分な脂が毛穴や涙腺などから排出されやすくなり、ジメジメした時期には細菌感染などのトラブルになりやすからです。
ドッグフード派の方は、パッケージの表示を一度チェックしてみてください。「11%以上」よりも多い場合は、涼しい欧米ではちょうどよいのですが、日本で暮らす犬には高めです。
そして使われている食材や製造工程において、揚げ油や化学的な添加物など食材以外のものが多く含まれているものも、分解・消化・吸収などのステップで体に負担がかかりやすく、体が消耗して夏バテなどの原因のひとつにもなります。
栄養分として調整されたビタミン類、ミネラル類がたくさん書いてあるものもありますが、これらも化学的に作られたものの場合は体になじみにくく、負担を与える結果になる場合も多いようです。
余剰な老廃物となったこれらの脂肪分や化学物質などの添加物はオシッコから排出しきれずに、毛穴や涙腺などから外に排出することになって、結果、皮膚トラブルや涙やけの原因になったりします。
これは暑い時期に限らず、ドッグフードを選ぶ時の大切なチェック項目ですので参考にしてください。
②手作り派の方へのアドバイス
手作り派の方は、旬の食べ物を取り入れるとよいと思います。
夏野菜は体を無理なく冷やしてくれるものが多く、自然は本当に理にかなっているなぁと感心します。
お肉類よりも旬のお魚にしたりと、工夫するのもいいのではないでしょうか。
「作りたて」が食べられるのがなんといっても手作りの特権です。
まとめて作って冷凍している方や、お肉を冷凍してストックしている方も多いようですが、毎日冷たいまま食べさせるのは避けましょう。胃腸を冷やしすぎる事は人間同様、犬にもよくありません。
腐敗しないように冷蔵庫で解凍し、他にごはん(お米)や野菜類など常温のものや少し暖かいものと混ぜてあげるなど、できる範囲で常温化する手間をかけてあげてください。
明日は、気になる夏の食欲不振についてです。